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焼入れ油

鋼材製品の理想的な硬度、品質を得るためには、優れた性能を持つ熱処理油が必要です。
熱処理油は、用途に応じた硬さ、焼割れ・変形の防止、油寿命、安全性などが必要です。



  一般コールド焼入れ油

 ユニクエンチCQシリーズ


  • JIS1種2号に相当する冷却性の高いコールド焼入れ油です。
  • 開放油槽の一般焼入れから、浸炭、浸炭窒化などの雰囲気焼入れまで、幅広く使用できます。
  • 光揮焼入れにも使用できます。



  透明タイプコールド焼入れ油

ユニクエンチCR25
ユニクエンチCQV、CQTシリーズ


ユニクエンチCR25
  • JIS1種2号に相当するコールド焼入れ油です。
  • 引火点は200℃以上と高くより安全サイドに設計されています。
ユニクエンチCQV、CQTシリーズ
  • JIS1種2号に相当する冷却性の高いコールド焼入れ油です。
  • 従来のアスファルト系冷却向上剤を使用した黒い油に比べて、
    @色がきれいで作業環境を汚さない
    A酸化安定性に優れ光輝性寿命が長い
    B処理品の洗浄が容易
  • 開放油槽の一般焼入れから浸炭、浸炭窒化などの雰囲気焼入れまで幅広く使用されます。
  • 光輝焼入れにも使用できます。


熱浴焼入れ油・焼もどし油

ユニクエンチMTP50
ユニクエンチMTシリーズ


ユニクエンチMTP50・
  • 新しいセミホットタイプ油です。
  • 特にガス軟窒化処理に適しています。
  • 従来油に比べ、低粘度で持ち出し油が少なく、洗浄が容易です。
  • 光揮焼入れにも使用できます。
ユニクエンチMTシリーズ・
  • JIS2種または3種に相当する汎用熱浴焼入れ油、あるいは焼きもどし油です。
  • 光揮焼入れにも使用できます。


水溶性焼入油

ユニクエンチWG


  • ポリアルキレングリコールを主成分とし、それに防錆、防腐添加剤を配合した不燃性の水溶性焼入れ油です。
  • 単なる水の場合は、油と比べて冷却性能が高い反面焼割れが懸念されます。ユニクエンチWG添加により焼割れ防止に役立ちます。

   
熱処理油の選定方法
   焼入れ油の選び方

低速コールド焼入れ
(1種1号相当)
CR25
高速コールド焼入れ
(1種2号相当)
透明タイプ CQTシリーズ
CQV30
アスファルト系 CQシリーズ
セミホット焼入れ MTP50
MT100
MT150
ホット焼入れ MT150
MT300
MT600
真空焼入れ コールド CQV30
真空浸炭焼入れ ホット MT300
MT600
ガス軟窒化 MTP50
MT100

焼入れ性向上剤としては、アスファルト系が一般的です。しかし、アスファルト系は職場の床を汚染することからなどの不具合もあります。
JX日鉱日石エネルギーでは、特殊ポリマーを用いた透明な焼入れ油を開発しました。

透明タイプだと

★職場環境の改善

★劣化物に汚染性が少ない

★洗浄性良好



   
熱処理油のチェック事項

測定事項 測定結果 原因 影響など
粘 度 増加 熱・酸化重合による熱処理油の劣化 対流段階開始温度の上昇などの焼入れ性の変化
減少 基油の熱分解
添加剤の分解による損耗
添加剤入り焼入れ油の場合焼入性の低下
引火点 低下 焼入油の熱分解による軽質油の生成
軽質油の混入
火災などに対する安全性の低下
水 分 存在 空気中水分の凝縮、冷却水の漏洩など 光輝性の悪化、焼割れ、焼入硬度の不均一水分が1000ppmをこえると泡立を起こし、火災の原因となる。
ペンタン
不溶分
増加 熱・酸化重合による劣化物の生成、異物の混入 スラッジの生成を予測する。スラッジの生成はこう規制の悪化、焼入硬度不均一をもたらす。
また、クーラー、フィルターを閉塞し、油音の上昇を引き起こす。
全酸価 増加 酸化劣化 年度、不溶分などとともに焼入油の使用限界を予測できる。
劣化が進み強酸が認められると、金属腐食が起こる。
残留炭素分 増加 焼入油の劣化
異物の混入
添加剤入りの焼入油では新油でも残炭を示すので、増加量で判断する必要がある。
低下 添加物の熱分解による損耗 焼入性低下
冷却性能 低下 酸化劣化によりある時期まで向上するが、やがて低下する。 低下により硬度不良
光輝性 低下 熱・酸化劣化物が、焼入れ時に鋼材表面に付着する異種物(切削油)などの混入 光輝性不良(処理物表面に黒いシマ模様がでる。)全体に一様に着色する。




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